【ステップ3】クロス取引にはどんなコストがかかるのか
優待目的にクロス取引をするとき、いったいどんなコストがかかるのでしょうか。
優待以上にコストがかかってしまったら、ほんと元も子もないですよね。そこで、取引銘柄を決めるときに必要なコストを把握できるようにコストについてまとめます。
クロス取引のイメージ
クロス取引では、「現物買い取引」と「信用売り取引」を同時に行います。そのため、以下のコストが発生します。
- 現物買い取引の手数料
- 信用売り取引の手数料
- 信用売り取引の貸株料(かしかぶりょう)
- ※ 現物株式と信用売り取引の配当金の差額
さらに制度信用取引の場合は、逆日歩がかかります。逆日歩については【ステップ2】クロス取引の注意点 - どれみの日記のところに記載しましたのでそちらをご確認下さい。
※現渡の手数料については証券会社によりますが、楽天証券やSMBC日興証券、SBI証券では手数料がかかりません。
1と2関しては、特に難しくもなく取引にかかる手数料です。
楽天証券の場合は以下になります。
●超割コース
※すべて税込み表示
参照:現物取引手数料 | 現物取引 | 国内株式 | 楽天証券
※すべて税込み表示
参照:信用取引 手数料/金利/貸株料 | 信用取引 | 国内株式 | 楽天証券
3.信用売り取引の貸株料は、証券会社から借りた株にかかるレンタル料です。
楽天証券の場合は以下になります。
参照:信用取引 手数料/金利/貸株料 | 信用取引 | 国内株式 | 楽天証券
4.※ 現物株式と信用売り取引の配当金の差額については一時的に負担することになるコストです。
【ステップ2】クロス取引の注意点 - どれみの日記の中でも出てきた通り、
現物買いに対して配当金がもらえます。一方信用売りでは配当落調整金を支払う必要があります。
現物買いでは配当金から源泉税20.315%が差し引かれた額を受け取り、
信用売りでは、100%の額を支払います。そのため、差額分を負担する必要があります。
ただし、以下の通り返ってくるお金なので一時的な負担です。
現物株式の配当金と特定口座の譲渡損(配当調整金の支払いを含む)は自動的に損益通算され、現物株式の配当金にかかる税金が翌年1月に還付されます。※リンク参照:https://faq.kabu.com/s/article/k000389
実際に楽天証券でクロス取引をした場合、いくらくらいのコストが必要なのか計算してみました。
2023/08/17時点の手数料
貸株料を最短の2日で計算していることを踏まえると、優待は2000円以上の還元があるものを選ぶと良さそうです。