どれみの日記

2児のママです。優待中心に資産運用について綴ります。

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【ステップ2】クロス取引の注意点

同じ価格で同じ数量の買いと売りの注文を入れることで、株価変動のリスクを負わずに株主優待をもらえるクロス取引ですが、やり方を間違えると想定していなかった費用が発生したり、株主優待がもらえないなんてことも起きかねません。

しっかり注意点を理解して、取引にすすみたいと思います。

クロス取引の注意点

  • 配当金はもらえない
  • 制度信用の場合、高額な逆日歩(ぎゃくひぶ)が発生することがある
  • 在庫がないことも、人気株は争奪戦
  • 仮装売買とみなされる場合があるので、取引時間内でなく、「寄付き」および「成行」で注文をする
  • 株主優待の条件が中長期間継続保有のものもある

《配当金はもらえない》

現物買いに対して配当金がもらえる一方で、信用売りでは配当落調整金を支払う必要があります。クロス取引では、両者が相殺されてしまうため配当金を受け取ることはできません。

ここでさらに注意点として、現物買いでは配当金から源泉税20.315%が差し引かれた額を受け取り、

信用売りでは、100%の額を支払います。つまり、差額分は負担する必要があります。

ただ、安心して下さい。

現物株式の配当金と特定口座の譲渡損(配当調整金の支払いを含む)は自動的に損益通算され、現物株式の配当金にかかる税金が翌年1月に還付されます。※リンク参照:https://faq.kabu.com/s/article/k000389

《制度信用の場合、高額な逆日歩(ぎゃくひぶ)が発生することがある

信用取引には、制度信用取引一般信用取引があります。制度信用取引は、金利が低くまた、取引所が選定したリスクの少ない銘柄で構成されているというメリットがある反面、逆日歩(品貸料)というコストがかかることがあります。f:id:SE20139999:20230816233705j:image

株主が信用売りの注文を証券会社にします。このとき、売建のニーズが高まり株主に貸し付ける株式が不足することがあります。その場合証券会社では、証券金融会社から株式を調達します。(貸借取引)

さらに、証券金融会社でも株式が不足した場合に、証券金融会社は生命保険会社や損害保険会社などの機関投資家から株式を入札によって調達します。このときかかるコストを売り手が負担することになります。逆に買い手は受け取ることができます。

仕組みは難しいですが、

制度信用では、逆日歩という想定外のコストがかかることがある!高額になることも!

とだけ覚えておきたいです。これ怖いのが、逆日歩が発生するかどうか、発生する場合いくら発生するのか、売建注文時には分からないことです。

信用売りをする場合、慣れるまでは一般信用取引にしたほうが良さそうですね。

《在庫がないことも、人気株は争奪戦》

アプリで取引が手軽にできたり、情報を得やすい環境だったりと、一昔前より投資をしてる人が多くなりました。優待クロスの知名度も上がってきており、一般信用では権利付き最終日近くなると人気株の在庫はなくなってしまいます。

証券会社によって在庫数が違うので複数口座を持ったり、先着優先らしいので気合を入れて争奪戦にのぞみたいところです。

《仮装売買とみなされる場合があるので、取引時間内でなく、「寄付き」および「成行」で注文をする》

クロス取引をする場合、取引時間外に「寄付き」および「成行」で注文をするようにしましょう。取引時間内に行うと仮装売買とみなされてしまう場合があります。エラーが出るみたいなのでよっぽど大丈夫かと思いますが注意です。

株主優待の条件が中長期間継続保有のもの》

株主優待には、中長期継続保有が条件のものもあります。(例:3年以上継続保有した株主)

権利日だけ株を保有していても株主優待をもらえずコストだけかかってしまうので、株主優待の条件を確認してから、クロス取引する銘柄を選びましょう。

 

 

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